2017年02月09日

映画ーばしゃ馬さんとビッグマウス

映画ーばしゃ馬さんとビッグマウス
”テレビ絵本”、”クローズアップ現代”、”視点・論点”、
”ザープロファイラ”とともに毎日録画してみているアニメがあります。
NHKテレビの”忍たま乱太郎”です。

食べ物に目がない”しんべヱ”や小銭に目の色を変える”きり丸”など
ユニークな出演者達が繰り広げるおかしく面白い内容のアニメです。
アニメの内容も去ることながら明るく楽しいオープニング曲や
可愛い声のエンディングテーマも耳を楽しませてくれます。
2012年に放送20周年を迎えNHKのアニメ作品の中では最長寿作品であるらしいです。

そのオープニング曲の歌の中には
”夢はでかくなけりゃつまらないだろう、胸をたたいて冒険しよう”という
小節があります。
しかし、大きい夢ではなく小さな夢さえも叶うことが出来ず
諦めていく人々にはこの歌はなんだか明るい分
もっと切なく感じられるのかもしれません。

去年あまりにもドラマに時間を捉えましたので反省も兼ねて
ドラマを断食していて代わりに余った時間に見た日本映画があります。
”ばしゃ馬さんとビックマウス”です。

脚本家を目指していた二人の男女が出会い、本当の自分を見つけて行く過程が
とてもリアルにまた切なく描かれています。
対照的な二人の性格でもっと映画が現実的に感じられるようになります。
夢をがむしゃらに追い求めていった人が夢を諦める辛さや
現実の壁にぶつかり妥協していった人の苦悩など
実際の体験なしでは語られない創作者たちの悩みを垣間見る事ができます。

本、特に空想小説や詩また音楽など創作の世界では才能が絶対的に物を言います。
いくら努力しても認められない自分の実力に落ち込む人がいます。
いくらあがいても超えられない壁を感じる時人々は絶望します。
そして、そんな自分とは裏腹に容易く物事を成し遂げる天才に対する
凡才の複雑な気持ちや葛藤は映画”アマデウス”で如実に現れています。

学生時代からコンクールに作品を応募し続けているが
落選ばかりしている34歳の女と一度も作品を書いたことがないくせに
結構、的を射た辛辣な批判をする28歳の男が出会い、お互いぶつかりあいながら
本当の自分に気づき新しい選択をするまでの話です。

脚本家の夢を捨てきれずお洒落や他の楽しみまで顧みず踏ん張ってきた
30代の女が本震の力を入れて書いた脚本を最後に自分の夢を諦めます。
そんな人を見続けて挑戦する勇気を出して本気になる男がいます。
才能があっても目の前の現実から目をそらすことが出来ず違う道を歩んだ人がいます。
幸いにも実力を認められその道を進んでいった人もいます。

創作者への憧れと夢を前にして挑戦する人々は沢山いるでしょう。
しかし、その中の本の一握りの人だけがその夢を叶えたでしょう。
10年間司法試験に挑戦し続けて結局諦めて司法書士の資格で区切りをつけて
生活をしている従兄弟がいます。
彼が自分が払った努力と時間を忘れその目標もしくは夢を諦めるまで
どれほどの葛藤となやみがあったでしょう。

夢を目指して諦めず進んでいく勇気も素晴らしいのですが
夢を諦める勇気はもっと褒め称えるものかもしれません。
夢について、また本当の勇気について色々と考えさせられるいい映画でした。
今も夢に向かって日々努力している人々が
どうかその夢を叶えることが出来ますように。
残念ながら夢を諦める人々には励ましと心の平安がありますように。
あなたには違う道へすすめる素晴らしい選択が待っていることを忘れないで!!

  

Posted by 青い鳥 at 13:05Comments(0)

2017年02月07日

本ーさよなら、インターネット

本ーさよなら、インターネット
高い国際電話料金で夫に文句を言われて肩身の狭い思いをしていた時があります。
それから間もなく、インターネットでメールを送るサービスが始まり
週末ごとに夫の会社のパソコンで早速そのメールサービスを利用しました。
日々の生活や子供たちとの関わりについて書いたメールを韓国の母に送りました。
メールの受取人になっていた妹が印刷したメールを母に届けると
母はメガネをかけて熱心に読んでいたそうです。

パソコンの電源の入れ型もわからずインターネットの利用のための
市民のための無料講座に通ったこともありました。
ダイヤル接続式のインターネット環境を思い出すと今は本当に驚くべき時代です。
そんな時代を通ってきた一人として家入一真の”さよならインターネット”は
とても興味あり考えさせられる本でした。

今のインターネット環境は膨大な情報の中で閲覧できる情報の量は
とてつもなく増えてきています。
各国の言葉で得られる情報から使える外国語が増えていく度
その世界も倍増して広がっていきます。
特に英語を使いこなせる人は一番広い情報の海を自由に航海できるでしょう。

反面、増えてきている情報の洪水の中では色々な玉石が混ざっている分
余計な時間のロスやエネレギが消耗されたりします。
そんな現代人のために使用者の興味や嗜好に合わせた情報の提供をしてくれる
キューレーションサービスが脚光を浴びています。
使用者の興味や関心を把握し使い手に合わせて情報を選び出してくれるサービスです。
そんな機能を使いこなしていけば行くほど使用者が好む情報への精度が
驚くほど高くなっています。

まさにそれを肌で感じるときがユーチューブのおすすめ動画や
映画と本を紹介するサイトです。
興味があり検索した本や映画の画面から思わず目を捉えるのが
次から次へと顔を出すのが興味を注ぐ映画や本の紹介画面です。

芋づる式の本の読み型があります。
気に入った本を読みそれからその本の著者が勧めてくれる本を読むことにより
もっと本の世界が広がります。
ある記事を読みそこのリンクからまた他のリンクに飛び、ますます知識や情報を
深めていくように私達が住んでいるインターネット時代はとても便利になりました。

しかし、この本の著者はそんな便利な時代に潜んでいる危険性について
警鐘を鳴らしています。
無意識的に見たい情報だけを選び取り、自分好みの意見ばかりを吸収すると
膨大な情報の中で閲覧できる情報の量、範囲、時間はますます限定されていきます。
そして、それが進んでいくと極端な世界観に取り込まれてしまう
危険性がが高くなると言っています。
インターネットの世界は相変わらず加速的に拡大されていく中で
個々人が触れる世界は個人を中心とした小さい分割された世界に留まり
そんな世界がたくさん生まれているのが現状のようです。

リビングに1台のテレビが有りTVチャンネルを争っていた時代がありました。
しかし、今はスマホやパソコで各自好きな番組を見られます。
一部屋一台のテレビを楽しんでいる家庭もあるでしょう。
みんなそれぞれ自分の好きな番組や歌を聞いているので
世代で共有できる、一緒に歌える歌がますます減っています。

ある分野の専門家が自分たちしか通用しない専門用語を意識できず
喋る時があります。
その度”専門用語わかりません。”と呟く私ですが
彼らはその事さえわかっていないのです。

世代の断絶が久しく叫ばれてきています。
同じ国の言葉を話しても言葉が通じない大人や子供、いいえ
若者たちさえも数年の差で世代の差を感じると言ったので驚きました。
本ではよく異質な人々や異種のしごとをしている人々との交流を勧めています。
狭い自分の世界に捕らわれていたら中々新鮮な思いづきや発想などは湧いてきません。

広いインターネットの世界にますます小さく別れている無数の集まりがあります。
ひとりの芸能人のファンクラブから色々な趣味や嗜好に関する人々の集まりや
政治団体など色々な目的や必要性で人々は集まり交流しています。
しかし、同じ思いや似たような人々が集まり交わす情報や話の中で留まっていると
すべての人々が同じ思いをしていると錯覚に陥ることもあり得るでしょう。

偏った情報だけを受け、偏った価値観や世界観の人々だけとの交わりは
どれほど視野を狭くし、判断力や可能性までも縮めてしまうでしょうか!!
偏った思想や情報を流し国民を統制した歴史上の色々な悲劇的な例があります。
共産主義の国の例やドイツのヒットラー、地上天国だと信じて
生きている北朝鮮の人々がまさにそのよい例です。

昔と比べて本当に自分の思いや才能を発揮できる文明の利器がインターネットです。
何か表現しなくてはと強迫観念に囚われるほどインターネットの利用者を駆り立て
時には表現を無理強いされる一億総表現社会だと著者は言っていますが
あまりにも小さく区切られた自分たちの世界に入っている人が増えていく時代に
表現した文章や発表した物を見てくれる人もますます減っています。

常時接続スマホの登場でいつであろうとどこであろうと誰かとつながることが出来
読みきれない情報を得ることが出来ています。
しかし、溢れている洪水の中で飲める水が不足しているように
人々の関係はもっと薄く、感動を味わうことの出来ない飽食の時代が到来しています。
いつでも連絡できるので出会いの感動がなくいつでもつながっているので
その関係が疎かになり感謝が薄れていきます。
一枚の写真を大事にしていた時とは裏腹にいまは鮮明で簡単に取れ
いつでも削除できる写真なので無駄に取った写真の処理に困っています。

さよなら、インターネット!
インターネットの関わり型を真剣に考えさせられる本でした。
今一度、常時接続のインターネットを切り孤独な時間を持つ、
書店に言って紙の本を手にとって本の世界に入るようにと著者は語ります。
”一期一会”を感動を味わう人生を取り戻すことが出来ますように。
  

Posted by 青い鳥 at 15:42Comments(0)